周術期の臓器保護セミナー


こんにちは。
今回のセミナーは、琉球大学麻酔科の垣花学先生にお越しいただき、「周術期の臓器保護」についてお話していただきました。

垣花学先生が生涯持ち続けている疑問、それは
「麻酔管理が患者予後を変えられるか?」
という事だそうです。

 

IMG_0164

IMG_0161

垣花先生がお話を初めて10分。

参加者全員の頭中のゴングが「ガーン」と鳴り響いたと思います。

「がん患者の手術において、手術中に1回でもMAP<55mmHgとなると、5年生存率が下がる」
という事実をお話され、「これは!」と、受講者の興味が一気に立ち上がりました。

IMG_0162

受講者を飽きさせない垣花先生のお話が続きました。

NOやH2S(硫化水素)のお話は、生命誕生という原始の時代の内容から始まり、「患者予後を改善する」という未来の可能性を示しました。
確かに、自分の痛みの患者さんでも、温泉に行くと数日間ですが痛みが軽くなるという患者さんが多くいらっしゃいます。それが硫化水素の効果なのか、ただ体を温めたからなのか、、、今後の研究テーマとして面白いかもしれません。

 

最後は、「臨床へのserendipity」というお話でした。

serendipityとは、

「素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること」

「何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること」

という意味です。(↓wikipedia))
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%94%E3%83%86%E3%82%A3

 

(例として、アレクサンダー・フレミングによる、ペニシリンの発見などがあります。)

 

serendipityを起こすには、誰もが見逃してしまう小さな変化を変化として捉える事が必要です。

しかし、その能力は天才だけが生まれながらに持っている能力ではなく、絶え間ない日々の努力によって鍛えられるものである、努力によって偶然が必然に変わるんだ、という胸に刺さるお話をして頂きました。

たゆまぬ努力を惜しまないぞ、と心のスイッチを再度ONとして、また今日から臨床、研究に励んで行きたいと思います。

最後に
垣花学先生、遠路はるばるお越し下さり本当にありがとうございました。
serendipityを起こせるように、昭和大学病院麻酔科一同頑張って精進していきたいと思います。

昭和大学病院麻酔科 小林玲音