ブタの肺を用いた人工呼吸管理体験


1月14日は、新年一発目の医局会でした。
豊富なコンテンツでのお届けです。

 

マダガスカルプロジェクトの体験談

三浦先生には昭和大学をあげて毎年行っているマダガスカルへのプロジェクト(口唇口蓋裂医療協力派遣 http://www.showa-u.ac.jp/news/2016/20161019_002.html )の体験談をお話し頂きました。

検査も出来ないため、充分なリスク評価は難しい手術プロジェクトです。
日々、国内での臨床に携わるだけでは得られない経験を楽しくお話頂きました。

 

Jornal Club

ジャーナルクラブは、海外の論文を紹介するコーナーです。
市村まり先生に筋弛緩関連の論文、奥和典先生にSBARとSNAPPIという医療現場におけるcommunication toolについての発表を頂きました。
どちらも臨床で役に立ちそうで興味深いお話しでした。

 

江木盛時先生によるご講演
後半は、神戸大学より江木盛時先生によるご講演を頂きました。
術後の発熱と予後との関係性を示した研究(FACE study)など多くの研究で成果を残していらっしゃる江木先生の、研究に対しての姿勢のルーツが紐解けるような、ご自身の体験からの臨床や研究に対してのお考えをご教授頂けました。
これから研究に携わりたいけど、まだ踏み出せてない!というような若手にとっても、啓蒙になったと思います。
ありがとうございました。

 

ブタの肺を用いた人工呼吸管理体験
午後は、大学内のスキルスラボに於いて、実際の豚の肺、気管を使った、呼吸器、気管切開のワークショップを行いました。
題して、「目で見て人工呼吸管理を学ぶ 〜ブタの肺を用いた 人工呼吸管理体験〜」

会場は大盛況で、研修医の先生も大勢ご参加を頂きました。

 

 

呼吸器ブースでは、尾頭先生による講義を聞きながら、実際の豚の肺を目の前に呼吸器を設定していきました。
最初は、ペチャンコだった肺が、CPAPモードによるリクルートメント手技で、みるみるうちに膨らんでいきます。
無気肺の肺は黒みがかった紅色をしていますが、無気肺じゃなくなった肺はピンク色で、とても軽そうな感じがします。

 

 

 

続いて、APRVモードによる換気を試してみます。
実際のモノを目の当たりにすると、わかりやすいです。
各々の設定での、コンプライアンスを計算してみると、見た目だけでなく、肺の状態が変わっているのが数字でわかります。

普段リクルートメントした時には、肺が膨らむのを想像するばかりですが、その膨らむ肺を目の当たりにする機会は中々ありません。
ご興味のある方は、次回の機会があれば是非ご参加を!

 

 

気管切開ブースは、耳鼻咽喉科の田中先生をインストラクターに招き、実際の豚の気管〜肺を使って気管切開術を体験しました。
田中先生にご講義いただきました。
解剖と生理を詳しく解説してくれた、とてもわかりやすい講義でした。

 

講義の後は、実際の豚の気管を使って、実際の気管切開キットを用いた実際の気管切開手技の体験です。

 

 

実際にやってみると、感触が良く分かりますね。
気管支鏡を用いて、しっかりと入っているかどうか確認しながらやってみます。
みなさん、気管にナイスインでした。
気管支鏡の手技も、研修医の先生などはあまり触れる機会がないので、みんな夢中です。

余談ですが、豚の気管って、右上葉?にあたる部分が気管分岐部よりだいぶ手前で出ているようでした。自分が興味ある集中治療分野では、ブタの肺はヒトの肺に似ているという理由でよく使われていますが、実際に触れてみることで、ヒトと異なる点に気づく事が出来ました。自分の手で触れることの大切さが分かりました。

 

締めは、大嶽教授による総括です。

ご参加頂いた皆様、ご協力頂いた皆様、大変ありがとうございました。
また来年も是非よろしくお願いいたします。

 

文責:木村真也