第44回日本集中治療医学会学術集会 2017


こんにちは、木村真也と申します。
新年度が始まり、皆様は如何お過ごしでしょうか。
昭和大学病院麻酔科医局は、大勢の新人が来てくれました。
集中治療にもメンバーが2人増えて、どんどん充実していく予感がします。
今回は、少し前になりますが、日本集中治療学会での演題発表の報告です。
日本集中治療学会は2017年3月に札幌で行われました。
東京では段々と暖かくなる時期なのに、札幌では雪が降っていました!
参加する度に感じますが、集中治療学会は、麻酔科学会とは空気が違います。
集中治療の学会なので、麻酔科医の参加がメインの学会と違い、様々な科の先生が参加されております。また、看護師さんや、臨床工学技士の方など多職種の方が参加されているため、麻酔科学会ではあまり見られないようなブースが多数あります。
今回は、電子ポスターによる事前に登録したパワーポイントでの発表でした。
オーラルでの発表は初めてでしたので、とても緊張しました。
小生の発表は、こちらです↓
小生の発表では、呼吸器内科の先生によるご質問を頂きました。
内科医の先生にご興味を頂けたのは、大変嬉しかったです。発表冥利に尽きます。
集中治療学会ならではの異文化交流ですね。
来年は幕張です!是非、今年度も頑張って、次回も発表したいと思います。
皆様も是非一緒に頑張りましょう!
文責:木村真也

雑誌British Journal of Anaesthesia に publish されました。


皆さん

こんにちは。

医局員の上嶋浩順(うえしまひろのぶ)先生が ”British Journal of Anaesthesia” に載りました。

うちは若い医局員が多く、これからもっとアカデミックになっていければと思います。

皆で力を合わせて、さらなる研究を続けていきたいです。

文責

小林玲音

第31回東京・南関東疼痛懇話会


皆さん

こんにちは。

先日、練馬で第31回東京・南関東疼痛懇話会が開催され、発表を行って来ました。

東京・南関東疼痛懇話会とは、ペインクリニック学会の地方会と言われている学会です。

http://pain31.umin.jp/

超音波ガイド神経ブロックの教科書には必ずと言っていいほど記載されている肋間神経ブロックですが、意外にも多くの研究がなされているわけではありません。そこで、肋間神経ブロックを題材とした症例報告を行いました。

「帯状疱疹痛に対して肋間神経パルス高周波法が有効であった3症例」

フロアからもご質問も頂き、とてもありがたく思いました。

これからも症例を増やしていき、世のため人のためになる報告をしていきたいと思いました。

文責

小林玲音

 

日本臨床麻酔科学会 2016.11.3-11.5


大分遅くなってしまいましたが、昨年、高知県で開催された臨床麻酔科学会2016に参加してきました。

私、津島にとって初めての学会発表でとても緊張しましたが、諸先生方にサポートいただいて無事終えることができました。

 

ポスター発表として、昭和大学病院麻酔科からは片岡華恵先生による術前の感染症検査の必要性について、吉田歩果先生によるICUで使用しているキャップワンマスクの有用性について、私、津島佑季子によるVATS-E(胸腔鏡下食道切除術)における硬膜外麻酔の投与方法の発表がありました。

 

関連施設の北部病院からは、寺山祥子先生による出産直後に手術介入した重症大動脈弁狭窄症の麻酔経験、牧野麻美先生による抜管直後に再膨張性肺水腫を発症した血気胸の1症例、江東豊洲病院からは、河端和音先生による不随意運動が顕微鏡の照射光で誘発されたため眼科手術を全身麻酔下に施行した皮質性ミオクローヌスの1症例、の発表がありました。

 

またシンポジウムでは、上嶋浩順先生による声門上器具の限界・問題点について、講演として、大嶽浩司教授による低侵襲手術や新たな機器の登場により変わりゆく術中の輸血管理がありました。

 

ICUで使用しているキャップワンマスクの有用性について報告をおこないました。

会場は大盛り上がりで、貴重なご意見をいただきました。

 

術前の感染症検査の必要性について発表しました。

普段何気なく行っている検査内容を考え直すきっかけになったと思います。

 

私は、VATS-E(胸腔鏡下食道切除術)における硬膜外麻酔の投与方法について発表させていただきました。

 

最後に高知城での一枚。

天気も気分も良い、充実した3日間を過ごせました。

 

 

 

今年も、臨床と共に発表などにも力を入れて、より充実した年にしたいと思います。

今年も一年よろしくお願い致します。

 

文責:津島佑季子

 

ブタの肺を用いた人工呼吸管理体験


1月14日は、新年一発目の医局会でした。
豊富なコンテンツでのお届けです。

 

マダガスカルプロジェクトの体験談

三浦先生には昭和大学をあげて毎年行っているマダガスカルへのプロジェクト(口唇口蓋裂医療協力派遣 http://www.showa-u.ac.jp/news/2016/20161019_002.html )の体験談をお話し頂きました。

検査も出来ないため、充分なリスク評価は難しい手術プロジェクトです。
日々、国内での臨床に携わるだけでは得られない経験を楽しくお話頂きました。

 

Jornal Club

ジャーナルクラブは、海外の論文を紹介するコーナーです。
市村まり先生に筋弛緩関連の論文、奥和典先生にSBARとSNAPPIという医療現場におけるcommunication toolについての発表を頂きました。
どちらも臨床で役に立ちそうで興味深いお話しでした。

 

江木盛時先生によるご講演
後半は、神戸大学より江木盛時先生によるご講演を頂きました。
術後の発熱と予後との関係性を示した研究(FACE study)など多くの研究で成果を残していらっしゃる江木先生の、研究に対しての姿勢のルーツが紐解けるような、ご自身の体験からの臨床や研究に対してのお考えをご教授頂けました。
これから研究に携わりたいけど、まだ踏み出せてない!というような若手にとっても、啓蒙になったと思います。
ありがとうございました。

 

ブタの肺を用いた人工呼吸管理体験
午後は、大学内のスキルスラボに於いて、実際の豚の肺、気管を使った、呼吸器、気管切開のワークショップを行いました。
題して、「目で見て人工呼吸管理を学ぶ 〜ブタの肺を用いた 人工呼吸管理体験〜」

会場は大盛況で、研修医の先生も大勢ご参加を頂きました。

 

 

呼吸器ブースでは、尾頭先生による講義を聞きながら、実際の豚の肺を目の前に呼吸器を設定していきました。
最初は、ペチャンコだった肺が、CPAPモードによるリクルートメント手技で、みるみるうちに膨らんでいきます。
無気肺の肺は黒みがかった紅色をしていますが、無気肺じゃなくなった肺はピンク色で、とても軽そうな感じがします。

 

 

 

続いて、APRVモードによる換気を試してみます。
実際のモノを目の当たりにすると、わかりやすいです。
各々の設定での、コンプライアンスを計算してみると、見た目だけでなく、肺の状態が変わっているのが数字でわかります。

普段リクルートメントした時には、肺が膨らむのを想像するばかりですが、その膨らむ肺を目の当たりにする機会は中々ありません。
ご興味のある方は、次回の機会があれば是非ご参加を!

 

 

気管切開ブースは、耳鼻咽喉科の田中先生をインストラクターに招き、実際の豚の気管〜肺を使って気管切開術を体験しました。
田中先生にご講義いただきました。
解剖と生理を詳しく解説してくれた、とてもわかりやすい講義でした。

 

講義の後は、実際の豚の気管を使って、実際の気管切開キットを用いた実際の気管切開手技の体験です。

 

 

実際にやってみると、感触が良く分かりますね。
気管支鏡を用いて、しっかりと入っているかどうか確認しながらやってみます。
みなさん、気管にナイスインでした。
気管支鏡の手技も、研修医の先生などはあまり触れる機会がないので、みんな夢中です。

余談ですが、豚の気管って、右上葉?にあたる部分が気管分岐部よりだいぶ手前で出ているようでした。自分が興味ある集中治療分野では、ブタの肺はヒトの肺に似ているという理由でよく使われていますが、実際に触れてみることで、ヒトと異なる点に気づく事が出来ました。自分の手で触れることの大切さが分かりました。

 

締めは、大嶽教授による総括です。

ご参加頂いた皆様、ご協力頂いた皆様、大変ありがとうございました。
また来年も是非よろしくお願いいたします。

 

文責:木村真也

2017あけましておめでとうございます!


ご挨拶が遅れましたが、あけましておめでとうございます。

今年最初の医局会は神戸大学から江木先生をお呼びして、臨床医における研究の重要性をお話していただきました(医局会の詳細は後ほど、報告していただけると思います)。ありがとうございます。

今年4月からは例年を上回るレジデントやスタッフを受け入れることができそうです。

今年も昭和大学麻酔科をどうぞよろしくお願いします。

非侵襲的心拍出量測定装置の勉強会


 

非侵襲的に心拍出量を測定できるモニターの勉強会が行われました。

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これまでAラインを入れないと測定できなかった数値が測定できるようになるとのことで、みんな興味津津です。

 

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参加した先生に被験者になってもらい、実際に心拍出量を測定しました。
デバイスを指と腕に巻きつけるだけで簡単に測定出来ました。
「Aライン入れるの迷うなあ。。。」という症例に簡単に使用できるかもしれません。
今後、使うのが楽しみです。
お弁当も美味しく、ボリュームも満点でした!!
文責
小林玲音

日本区域麻酔学会認定末梢神経ブロックワークショップ


こんにちは。

今年も昭和大学江東豊洲病院にて、日本区域麻酔学会認定末梢神経ブロックワークショップ(主催:大嶽浩司先生、コーディネーター:上嶋浩順先生、村田寛明先生、共催:丸石製薬株式会社、富士フィルムメディカル株式会社)が開催されました。全国から沢山の先生方にお越しいただき、活気のある勉強会となりました。

 

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初めてインストラクターとして参加した原先生(昭和大学麻酔科)も、とーっても緊張していましたが、日頃の上嶋先生の教えをもとに、頑張りました。

 

 

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実際のハンズオンの様子です。

昭和大学からは大学病院田中先生,市村先生、私、藤が丘病院は樋口先生、東京労災病院から植田先生が受講者として参加しました。

 

 

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長崎大学村田寛明先生には、末梢神経ブロックの最近の知見について、またご自身の施設で行われている末梢神経ブロックの紹介等を、楽しい小話を交えながらしていただきました。他施設の話を聴講する機会はなかなかないので、とても興味深かったです。

 

他にも、獨協医科大学越谷病院の浅井隆先生による統計の講義を聴講することができました。苦手な統計の話が浅井先生の手にかかるとあんなに分かりやすいものとなるなんて、まさに目からウロコでした。両先生方、本当にありがとうございました。

 

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豊洲病院からの素敵な夜景を背景に。

大嶽教授、医局長でありコーディネーターの上嶋先生、及びインストラクターの先生方、この度はありがとうございました。お疲れ様でした。

 

私たちの施設では、このような臨床に役立つ勉強会が行われる環境が整っています。

麻酔科医として、患者さんのために身につけるべき手技や最新の知識を、優秀な先生方から学べる環境にあることを感謝して、今回のことを今後の臨床に活かしていこうと思います。

 

島崎 梓

ショック治療の勉強会


こんにちは。

ペインクリニックを主軸に勤務している小林玲音です。

当科に集中治療分野で著名な小谷透先生が今年度より来られ、半年が経過しました。

現在、集中治療部門にはフレッシュ初め、2年目の研修医の先生もラウンドしています。僕は麻酔の傍ら、集中治療をラウンドする後輩たちを見て、半年前とは打って変わり、かなり熱いことになっている事を感じています。とても楽しそうな雰囲気です。

下記は、うちのオペ室併設のICUです。ここには14床。他、院内に救命救急科のICUと循環器のCCUがあります。

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そんな中、先日、国際ショック学会が東京ドームホテルで開催され、同じタイミングで当院でも勉強会が開催されました。

ショック治療の勉強会には、アメリカから Perenlei Enkhbaatar 先生が来てくださり、ご講演して下さいました。

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麻酔科だけでなく、救命救急科の先生方も参加され部屋は満席。開始時間に遅れてしまった先生は立ち見となりました。

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ショック治療は、未だ確立されたものはありません。

血圧を上げるのに、輸液を入れれば肺水腫になってしまうし、ではカテコラミンなど薬物でコントロールができるのかと言えば、そうでもありません。日本初ハンプでのデータも多く出ていますが、ハンプは尿量調節が難しく、未だ薬物に関しても「これ!」といったものは存在しません。

そんな中、今回の勉強会ではバソプレッシンならぬ「セレプレッシン」という薬物に期待が持たれていることを教えて頂きました。

今、アメリカでは phaseⅢの治験を行っているそうです。

数年後、我々がICUで良く使用する薬剤の一つになっているかもしれません。

セレプレッシン、、、

 

僕のホームであるペインの分野でも、どんどん新しい治療法が出てきています。

うちはブロックなどのインターベンショナル治療を主軸とした治療方針が基本なので、フレッシュ、2年目の研修医の先生がラウンドしてくると、初めは見たことないブロックばかりです。

麻酔を主軸として集中治療とペイン、それぞれの分野の行き来が簡単にできるのが、昭和麻酔科の特徴の一つです。ですので今回、ペイン小林が集中治療分野の勉強会について書かせて頂きました。

 

文責:小林玲音